腹腔鏡手術
当科では、腹腔鏡手術を積極的に行っています。
小さな傷、少ない侵襲で手術を行うため、開放手術と比較して術後の回復が早い事が大きなメリットです。
患者さんによって、差はありますが、翌日から歩行、飲水が可能で、術後5日~1週間以内に退院する患者さんがほとんどです。
対象疾患
副腎および腎腫瘍、腎盂尿管腫瘍、腎盂尿管移行部狭窄症、尿膜管遺残症など。
腹腔鏡下根治的腎摘除術は、腹部に4~5か所、1cm程度の傷からトロカーと呼ばれる筒状の器具を留置、そこから二酸化炭素を腹腔内に送気し、内視鏡で観察しながら、手術を行います。
高度な技術が必要となる手術ですが、これまで当科では安全に手術を施行してきました。
ただし、解剖学的に操作が難しい場合に、予期しない出血や他臓器損傷が生じることが報告されており、そのような場合は、速やかに開放手術移行し、輸血を行うこともあります。
そのことを患者さんに十分に御理解いただいた上で、手術は行います。

手術創の比較(左腎腫瘍に対する腹腔鏡下根治的腎摘除術の場合)
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