尿失禁Incontinence
尿失禁Incontinence
膀胱に尿がたまった状態で強い努責(ジャンプ、咳など)をくわえて漏れを確認する。
パッドを股間にあてもれた量を測定します。
排尿障害の病態を理解し、排尿量の減少や尿流率の低下、排尿時間の延長や尿流曲線のパターンの変化を認めます。
膀胱に水もしくは炭酸ガスを徐々に注入し、その内圧を測定します。無抑制収縮や膀胱のコンプライアンス―膀胱の固さなど、尿をためる能力―を調べることにより失禁の診断に役立ちます。
尿道内の静止時の圧分布を調べるもので、腹圧性尿失禁では尿道閉鎖圧の低下や機能的尿道長の短縮を認めます。
膀胱内圧測定と同時に行われ神経因性膀胱に見られる排尿筋括約筋協調不全の診断をします。
膀胱瘤、膀胱下垂の有無を診るためで、尿道にチェーンを挿入し膀胱後壁と尿道とのなす角を測定します。腹圧性尿失禁では広がっている事が多いです。
薬物療法は中心的に施行されている治療法で失禁のタイプにより用いる薬物が異なってきます。
大まかには過活動性膀胱では排尿筋の収縮を抑える抗コリン剤を用い、尿路閉塞に伴うものは
α1ブロッカー(尿道にあり尿道を閉める働きのある。交換神経末端(α受容体)をブロックする。)を用います。
各々の病態に応じて数多くの術式が知られていますが、当泌尿器科では主にテープを用いた膀胱頚部吊り上げ術(Tension-free vagimal tape)TVTを短期入院手術で行なっています。
1) 膀胱頚部吊り上げ術
2) スリング術
3) TVT手術 あるいはTOT手術
4)コラーゲンの 尿道周囲注入術
などがあります。