治療法と症例数HIFU

HIFUの治療方法

1. 早期前立腺癌
A. 全体照射
B. 部分照射
2. 放射線療法後に再発例に対するHIFU
3. 根治的前立腺全摘後の膀胱・尿道吻合部再発例に対するHIFU
現在HIFUは3つの分類に分かれます。一つは通常の前立腺癌に対する治療(前立腺全体を照射する全体照射と前立腺の一部を照射する部分照射)、二つ目は最初前立腺癌に対して放射線療法を施行したが、何年か経過してまたPSAが上昇してきた症例に対する治療、三つ目は当初前立腺癌に対して根治的前立腺全摘術を施行したが、前立腺を摘出後の膀胱と尿道を吻合した部分に癌が再発してきた症例に対するHIFU、の3つに分類されます。

使用機器の変遷

  S200 S500 Ver.4 TCM
使用期間 1999-2001 2001-2005 2005-2008 2007以降
サイクル(秒) 15 9 6 6
セクター角度 70 90 90 90
焦点体積 2x2x10 mm 3x3x12 mm 3x3x12 mm 3x3x12 mm
ドップラー機能 No Yes Yes Yes
三次元画像 No Yes Yes Yes
治療域変更機能 No No Yes Yes
焦点温度測定機能 No No No Yes

前立腺腺癌に対するHIFU治療は、1999年1月から、まずソナブレート200(S200)という機器を用いて開始しました。その後、2001年からはソナブレート500(S500)、2005年からはソナブレート500 version 4(Ver.4)、そして2007年からは最新型のソナブレート500 TCM(TCM)システムを用いて治療しています。
主な変更点は、手術時間を短縮するために1サイクルあたりの時間を15秒から6秒へと短縮したこと、1つ1つの照射する焦点の大きさが2x2x10 mm (0.04 ml)から3x3x12 mm (0.108 ml)へと大きくなったことが挙げられます。HIFUは、この小さな1つ1つの焦点が300-1500個ほど連続して重なりながら前立腺全体を照射しますので、1個の焦点の大きさや照射時間の短縮自体は小さなものであっても、最終的には大きな手術時間の短縮となります。
次いで、ドップラー機能といって前立腺の周囲の血流を測定できる機能がソナブラート500から追加されました。これは、HIFU後の勃起機能を温存する上で大切となります。治療領域変更機能とは、治療中患者さんが微妙に動いたり、肛門へ挿入したプローブの重さにより治療領域が微妙にずれてきます。その際、治療途中いつでも治療領域を変更するシステムです。この機能が追加されたことにより治療成績が向上しました。最新の機能として2007年から、焦点温度測定機能(TCM機能)が追加されました。これは、焦点の温度を、48~65度(緑色)、65-90度[黄色]、90度以上(橙色)の3種類に色分けすることによって、より正確に前立腺癌の部分を適切な温度で治療することにより、治療効果の向上が期待されます。

年度別HIFU症例数

当科では1999年1月からHIFU療法を世界で初めて開始しましたが、2016年2月までの17年間に1,464人へHIFU療法を実施しました。年度別症例数を示します。
現在、HIFU療法は海外20カ国で50,000例以上の前立腺癌患者に施行されています。

HIFU治療他詳細は以下からご覧ください

お問い合わせ:042-649-1528

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